実家へ帰ると…🚲🧘
私の母は、父が54歳で他界してから一人暮らしを続けてきました。
独居生活は50歳から始まり、気づけば25年ほどが経ち、母も75歳を超えていました。
その頃の私は、母のことが気がかりで週に一度、実家近くのヨガ教室へ通うことに。
そしてヨガを終えると、実家に立ち寄るのが習慣になっていました。
ある日の午前中、いつものようにインターホンを鳴らしても反応がありません。
胸騒ぎがして自分で鍵を開けて入ると、母はリビングで横になっていたのです。
「お母さん、なんでこんなところで寝てるの~!? お母さん!」
呼びかけても返事がなく、胸がざわつきました💦

「お母さん!」と何度か大きな声で叫ぶと、うっすらと目を開け反応しましたが…
これはただ事ではないと思い、「救急車すぐに呼ぶからね。」と声掛けすると
「呼ばなくていいよ。もういいよ。」と蚊の鳴くような声で母は言いました。
だけども急いで119番通報し、15分ほど経ったころでしょうか、救急隊員が到着しました。
私が状況説明したところ、救急隊員は母へ「名前は?」「生年月日は?」消え入るような声でしたが、母はしっかりと回答できていました。
「いつからこの状態?」と救急隊員。
「…昨日から」と母。(本人にわかるわけないやん!と私は思いながら…)
そうこうしているうちに、搬送先が決まりストレッチャーで救急車に乗せられ市民病院へ運ばれました。

病院ではCTやエコーなど色々と検査をした後、医師から報告されたのは、
「くも膜下出血が原因で、非常に危険な状態です。倒れてから4日ほど経っていることが想定されます。血管攣縮(けっかんれんしゅく)が起こっていて、その症状はくも膜下出血を発症して4日ほど経ってからでてくる症状だからです。」という事でした。
そして、すぐに手術ではなく、翌日にコイルを入れる手術を行うと説明を受けました。
ICUに入るのでご家族は帰るよう言われたため、実家へ戻り掃除に行くことにしました。
すると、午前中に訪ねたときには気づいていなかった買い物袋を発見。それはコンビニの袋で、牛乳や焼酎、海鮮から揚げなどが入っていました。テーブルには肉じゃががお皿に盛られていました。きっと夕ご飯を食べようとした時に晩酌用の飲み物がないことに気づき、近くのコンビニに行ったのでしょう。
推測ではありますが、コンビニから帰宅後に牛乳を冷蔵庫にしまう間もなく倒れたのではないかと…
そして、袋に入っていた海鮮から揚げの賞味期限を見ると、4日前のPM10:00!😮😖倒れている母を私が発見するまでの日数を計算すると3日半~4日となります。
(コンビニに確認したところ、その商品は製造から5時間で賞味期限を設定しているとのこと。)

やはり、医師が仰っていたように、くも膜下出血を発症してから4日ほど経ち血管攣縮が起こっているということは間違っていないということになります。
3日半もの間、倒れていたなんて…私に電話一本かける気力もなかったということなのでしょうか。それとも我慢して耐えて耐えていたのでしょうか。
それにしても息絶えることなく、よく頑張ったなと思います。
ここまでは、母が手術を受けるまでの記録です。
このあと母には、2度の手術・転院・そして退院までの約8ヶ月間の闘いが待っていました。
奇跡の回復劇――続きはまた別の記事で詳しくお伝えしていきます✨